ワクチン接種で4人に副作用
厚生労働省は2009年10月23日、新型インフルエンザ用ワクチンを接種した医療従事者約2万人のうち、4人に一時的な意識レベルの低下や嘔吐といった入院などが必要となる重い副作用が報告されたと発表しました。
ワクチンとの明確な因果関係は現時点で分からないが、同省は「季節性のワクチンと同様の症状で、いずれも回復した」としている。
同省は基礎疾患(持病)を抱える人たちへの接種開始に備え、19日から優先接種を始めた医療従事者の一部で副作用の有無を調査。医師や看護師計2万2112人を対象に、22日までの4日間の副作用報告をまとめた。
その結果、20代女性4人に意識レベルの低下や嘔吐、筋肉痛などが確認され、うち3人が入院した。発熱などの軽い副作用の報告は3人。
このほか、118万人分の初回出荷で順次接種を受けている医療従事者25人からも副作用報告が寄せられたという。
今回副作用が判明した計32人のうち、半数にアレルギーの持病があった。同省は持病のある人が接種を受けた場合、病院内で30分以上待機し、様子を見る必要があるとしている。
季節性インフルエンザワクチンは昨年度、4740万人が接種を受けたと推定され、121人から比較的重い副作用の報告があった。単純計算すれば新型ワクチンの方が副作用の確率が高いことになるが、同省は「今回は特に丹念に調べていることもあり、比較はできない」としている。
今回の新型インフルエンザワクチン接種の目的は何ですか?
今回の新型インフルエンザウイルスは、感染力は強いのですが、多くの感染者はかかっても軽症のまま回復しています。また、タミフル等の治療薬も有効です。
ただし、国民の大多数に免疫がなく、感染が拡大する可能性があることや、糖尿病やぜん息などの基礎疾患がある方や妊婦の方などが重症化する可能性があることが懸念されています。
今回の新型インフルエンザワクチンの接種は、死亡者や重症者の発生をできる限り減らすことと、こうした患者が集中発生して医療機関が混乱することを防ぐことを目的としています。
新型インフルエンザに感染した人でも、新型インフルエンザワクチンの接種が必要ですか?
一般的に、新型インフルエンザに感染して発症した方は、免疫を持っていると考えられるため、予防接種をする必要はないと考えられます。
ただし、確実に新型インフルエンザに感染したと言えるのは、PCR検査やウイルス分離等で新型インフルエンザウイルスあるいはその遺伝子が検出された方のみですので、PCR検査等によりウイルスの検出が行われず既に新型インフルエンザに罹患したかどうか不明な場合、希望すれば接種することは可能です。


