インフルエンザはこうやって感染する!

インフルエンザが感染するルートは2つです。
1つは、飛沫感染。飛沫感染は、感染した人の咳、くしゃみ、つばなどとともに放出されたウイルスを健康な人が吸い込むと感染することがあります。
もう1つが接触感染。接触感染は、感染した人がくしゃみや咳を手で押さえた後や鼻水を手でぬぐった後に他のもの(机、ドアノブ、つり革、スイッチなど)に触ると、ウイルスが付着することがあります。
その付着したウイルスに健康な人が触れた後に目、鼻、口に再び触れると、粘膜・結膜などを通じて感染することがあります。
予防にはうがい、手洗いは励行しなければなりませんが、できるだけ人の多い場所には近づかないというのが一番の対策です。
お気を付けください!飛沫感染と接触感染!
今回の新型インフルエンザ
新型インフルエンザウイルスとは、
動物のインフルエンザウイルスが人の体内で増えることができるように変化し、人から人へと容易に感染できるようになったもの
で、このウイルスが感染して起こる疾患を新型インフルエンザといいます。
図は「島根県感染症情報センター」より

症状は通常の季節性インフルエンザの症状にきわめて似ていて、症状だけで見わけることは難しく、
海外渡航歴
感染した豚との濃厚接触
感染者との接触歴
等が診断の際に重要になります。
しかし、2009年5月現在、関西地区の高校などで急速に感染拡大している新型インフルエンザにかかった人は、海外の渡航歴などはなく、「人―人」感染が疑われています。
症状等から新型インフルエンザに感染していると疑われる場合は、PCR(遺伝子検査)等を行うことにより、新型インフルエンザであることを確認します。
2009年5月現在、発生している新型インフルエンザについては、弱毒性(病原性は低く)で、これまで、メキシコ以外では数名の死亡が確認されるにとどまっています。
今回の新型インフルエンザには、抗インフルエンザウイルス薬(タミフル等ノイタミニダーゼ阻害剤)が効くため、早期に発見し、治療を受けることが重要になります。
現在日本政府が作成している「新型インフルエンザ対策行動計画」および「新型インフルエンザ対策ガイドライン」は強毒性となるであろう鳥インフルエンザ(H5N1)に由来する新型インフルエンザを想定しているため、被害想定が高く設定されていますので、今回の豚による新型インフルエンザとは、健康被害の予想想定状況とかなり異なっています。
ただし、弱毒性といっても、
◆現時点では、国民に新型インフルエンザウイルスに対する免疫がない
◆対応するワクチンが存在しない
◆基礎疾患(慢性疾患)を有する者を中心に重症化する例が報告されている
◆ウイルスの感染力やウイルスがもたらす病原性等について未解明な部分がある
◆感染を繰り返すことにより、ウイルスが変異する可能性がある
◆季節性インフルエンザの症状と酷似している
などから、慎重に対応する必要があると考えられます。
新型インフルエンザワクチンQ&A
注意事項:以下、特に断りがない限り、当面使用される国産インフルエンザワクチンを前提としたQ&Aです。Q&Aはいずれも厚生労働省の資料に拠っています。
◆今回の新型インフルエンザワクチン接種の目的は何ですか?
今回の新型インフルエンザウイルスは、感染力は強いのですが、多くの感染者はかかっても軽症のまま回復しています。また、タミフル等の治療薬も有効です。
ただし、国民の大多数に免疫がなく、感染が拡大する可能性があることや、糖尿病やぜん息などの基礎疾患がある方や妊婦の方などが重症化する可能性があることが懸念されています。
今回の新型インフルエンザワクチンの接種は、死亡者や重症者の発生をできる限り減らすことと、こうした患者が集中発生して医療機関が混乱することを防ぐことを目的としています。
◆新型インフルエンザワクチンの接種は何回受ければよいのでしょうか?
2009年9月時点では2回です。ただし、現在、国内外で行われている臨床試験の結果次第では、専門家の評価を踏まえて、対象者の一部に対しては1回接種でも良いことになる場合も考えられます。
※厚労省が治験結果公表「国産ワクチンは1回で有効」
厚生労働省は2009年10月16日、新型インフルエンザの国産ワクチンについて、「1回の接種で効果的な免疫反応が期待できる」とする治験結果を公表しました。新型インフルエンザは大半の人が免疫を持たないため、これまで2回接種を前提にしていました。
治験は、北里研究所が製造したワクチンについて9月17日から健康な成人200人に対して実施。新型インフルエンザのワクチン接種回数を巡っては米厚生省も9月、成人に対する臨床試験結果から、1回の接種で十分な免疫効果を得られたと発表していました。
◆新型インフルエンザワクチンの接種を受けることが適当でない人や接種時に注意が必要な人はありますか?
【予防接種を受けることが不適当と考えられる方】
新型インフルエンザワクチンの予防接種が不適当と考えられる方は、基本的に季節性インフルエンザワクチンと同様に以下のように考えられます。
(1) 明らかな発熱を呈している方
(2) 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
(3) 接種を行う新型インフルエンザワクチンの成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな方
◆新型インフルエンザに感染した人でも、新型インフルエンザワクチンの接種が必要ですか?
一般的に、新型インフルエンザに感染して発症した方は、免疫を持っていると考えられるため、予防接種をする必要はないと考えられます。
ただし、確実に新型インフルエンザに感染したと言えるのは、PCR検査やウイルス分離等で新型インフルエンザウイルスあるいはその遺伝子が検出された方のみですので、PCR検査等によりウイルスの検出が行われず既に新型インフルエンザに罹患したかどうか不明な場合、希望すれば接種することは可能です。
◆季節性インフルエンザワクチンは新型インフルエンザにも効果がありますか?
季節性インフルエンザのワクチンは今回の新型インフルエンザウイルスに対しては有効ではないと考えられています。
◆ワクチンの効果はどのくらい持続しますか?
これまでの季節性インフルエンザワクチンでは、2回接種した成績によりますと、2回目の接種1~2週後に抗体が上昇し始め、1カ月後までにはピークに達し、3~4カ月後には徐々に低下傾向を示します。したがって、ワクチンの予防効果が期待できるのは接種後2週から5カ月程度と考えられており、新型インフルエンザワクチンでも同程度と考えられます。
調査報告 新型インフルエンザの恐怖
2008年1月13日(日) 午後9時00分~9時53分 総合テレビ
シリーズ 最強ウイルス 第2夜 調査報告 新型インフルエンザの恐怖
肺や気管だけでなく全身の臓器に感染、そして死...。
世界を震撼させている、あの新型インフルエンザの世界流行が秒読み段階に入った。「爆弾の導火線に火がついた状態。『もしも』ではなく、時間の問題だ。」と専門家たちは警告を発している。
厚生労働省は日本の死者数を64万人と試算しているが、日本だけでも200万人、世界中で1億人を超えると指摘する専門家もいる。
番組では、新型インフルエンザ発生の可能性が極めて高いとされるインドネシアでの取材をもとに、危機はどこまで迫っているのか、その時どんな事が起きるのかを詳細に描き出す。
また、どこかの国で新型インフルエンザウイルスが出現すれば1週間で全世界に拡大、未曽有の悲劇が人類を襲うことになる。ひとたび日本国内に入れば、だれも免疫を持たないため、瞬く間に感染が広がり、医療機関、交通機関、食料供給など社会は大混乱に陥る危険性がある。私たちはどんな対応を取ればよいのか、医療現場や行政の備えはどこまで進んでいるのか、国内外の対策を徹底的にチェックし、残された課題や日本のとるべき道を提示する。
新型インフルエンザ首都圏シミュレーション動画
国立感染症研究所のシミュレーション映像です。急速な広がりの早さに目を奪われます。


