今回の新型インフルエンザ
新型インフルエンザウイルスとは、
動物のインフルエンザウイルスが人の体内で増えることができるように変化し、人から人へと容易に感染できるようになったもの
で、このウイルスが感染して起こる疾患を新型インフルエンザといいます。
図は「島根県感染症情報センター」より

症状は通常の季節性インフルエンザの症状にきわめて似ていて、症状だけで見わけることは難しく、
海外渡航歴
感染した豚との濃厚接触
感染者との接触歴
等が診断の際に重要になります。
しかし、2009年5月現在、関西地区の高校などで急速に感染拡大している新型インフルエンザにかかった人は、海外の渡航歴などはなく、「人―人」感染が疑われています。
症状等から新型インフルエンザに感染していると疑われる場合は、PCR(遺伝子検査)等を行うことにより、新型インフルエンザであることを確認します。
2009年5月現在、発生している新型インフルエンザについては、弱毒性(病原性は低く)で、これまで、メキシコ以外では数名の死亡が確認されるにとどまっています。
今回の新型インフルエンザには、抗インフルエンザウイルス薬(タミフル等ノイタミニダーゼ阻害剤)が効くため、早期に発見し、治療を受けることが重要になります。
現在日本政府が作成している「新型インフルエンザ対策行動計画」および「新型インフルエンザ対策ガイドライン」は強毒性となるであろう鳥インフルエンザ(H5N1)に由来する新型インフルエンザを想定しているため、被害想定が高く設定されていますので、今回の豚による新型インフルエンザとは、健康被害の予想想定状況とかなり異なっています。
ただし、弱毒性といっても、
◆現時点では、国民に新型インフルエンザウイルスに対する免疫がない
◆対応するワクチンが存在しない
◆基礎疾患(慢性疾患)を有する者を中心に重症化する例が報告されている
◆ウイルスの感染力やウイルスがもたらす病原性等について未解明な部分がある
◆感染を繰り返すことにより、ウイルスが変異する可能性がある
◆季節性インフルエンザの症状と酷似している
などから、慎重に対応する必要があると考えられます。


