新型インフルエンザワクチンQ&A
注意事項:以下、特に断りがない限り、当面使用される国産インフルエンザワクチンを前提としたQ&Aです。Q&Aはいずれも厚生労働省の資料に拠っています。
◆今回の新型インフルエンザワクチン接種の目的は何ですか?
今回の新型インフルエンザウイルスは、感染力は強いのですが、多くの感染者はかかっても軽症のまま回復しています。また、タミフル等の治療薬も有効です。
ただし、国民の大多数に免疫がなく、感染が拡大する可能性があることや、糖尿病やぜん息などの基礎疾患がある方や妊婦の方などが重症化する可能性があることが懸念されています。
今回の新型インフルエンザワクチンの接種は、死亡者や重症者の発生をできる限り減らすことと、こうした患者が集中発生して医療機関が混乱することを防ぐことを目的としています。
◆新型インフルエンザワクチンの接種は何回受ければよいのでしょうか?
2009年9月時点では2回です。ただし、現在、国内外で行われている臨床試験の結果次第では、専門家の評価を踏まえて、対象者の一部に対しては1回接種でも良いことになる場合も考えられます。
※厚労省が治験結果公表「国産ワクチンは1回で有効」
厚生労働省は2009年10月16日、新型インフルエンザの国産ワクチンについて、「1回の接種で効果的な免疫反応が期待できる」とする治験結果を公表しました。新型インフルエンザは大半の人が免疫を持たないため、これまで2回接種を前提にしていました。
治験は、北里研究所が製造したワクチンについて9月17日から健康な成人200人に対して実施。新型インフルエンザのワクチン接種回数を巡っては米厚生省も9月、成人に対する臨床試験結果から、1回の接種で十分な免疫効果を得られたと発表していました。
◆新型インフルエンザワクチンの接種を受けることが適当でない人や接種時に注意が必要な人はありますか?
【予防接種を受けることが不適当と考えられる方】
新型インフルエンザワクチンの予防接種が不適当と考えられる方は、基本的に季節性インフルエンザワクチンと同様に以下のように考えられます。
(1) 明らかな発熱を呈している方
(2) 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
(3) 接種を行う新型インフルエンザワクチンの成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな方
◆新型インフルエンザに感染した人でも、新型インフルエンザワクチンの接種が必要ですか?
一般的に、新型インフルエンザに感染して発症した方は、免疫を持っていると考えられるため、予防接種をする必要はないと考えられます。
ただし、確実に新型インフルエンザに感染したと言えるのは、PCR検査やウイルス分離等で新型インフルエンザウイルスあるいはその遺伝子が検出された方のみですので、PCR検査等によりウイルスの検出が行われず既に新型インフルエンザに罹患したかどうか不明な場合、希望すれば接種することは可能です。
◆季節性インフルエンザワクチンは新型インフルエンザにも効果がありますか?
季節性インフルエンザのワクチンは今回の新型インフルエンザウイルスに対しては有効ではないと考えられています。
◆ワクチンの効果はどのくらい持続しますか?
これまでの季節性インフルエンザワクチンでは、2回接種した成績によりますと、2回目の接種1~2週後に抗体が上昇し始め、1カ月後までにはピークに達し、3~4カ月後には徐々に低下傾向を示します。したがって、ワクチンの予防効果が期待できるのは接種後2週から5カ月程度と考えられており、新型インフルエンザワクチンでも同程度と考えられます。


