新型インフルエンザの治療方法
新型インフルエンザの治療方法は、抗インフルエンザウイルス薬(タミフル・リレンザ)の投与です。現在、日本の抗インフルエンザウイルス薬(タミフル・リレンザ)の備蓄は約3380万人分と言われています。

しかし、 新型インフルエンザの広がりや感染拡大の速さを的確に予測・予想することが難しく、考えている以上のスピードで感染の拡大が進み、新型インフルエンザによる感染が急速に拡大した場合や予防投与用の抗インフルエンザウイルス薬(タミフル・リレンザ)の備蓄量が一定以下になってきた場合には、予防投与は行わず、治療投与を優先することになっています。
都道府県による新型インフルエンザ相談窓口
| 都道府県名 | 対応先 | 電話番号 |
| 北海道 | 保健福祉部 保健医療局 健康安全室 |
011-204-5253 |
| 青森県 | 保健衛生課 | 017-734-9284 |
| 080-1844-9499 | ||
| 岩手県 | 保健福祉部 保健衛生課 |
019-629-5466 |
| 宮城県 | 保健福祉部疾病 感染症対策室 結核感染症班 |
022-211-2632 |
| 秋田県 | 健康推進課 | 018-860-1425 |
| 山形県 | 保健薬務課 | 023-630-2315 |
| 福島県 | 保健福祉部 医療看護課 |
024-521-7995 |
| 新潟県 | 福祉保健部 健康対策課 |
025-280-5200 |
| 茨城県 | 保健福祉部 保健予防課 |
029-301-4001 |
| 栃木県 | 保健福祉部 健康増進課 |
028-623-3089 |
| 群馬県 | 保健予防課 | 027-226-2617 |
| 埼玉県 | 疾病対策課 | 048-830-3572 |
| 048-830-3557 | ||
| 千葉県 | 発熱相談センター (健康福祉政策課) |
043-223-4411 |
| 疾病対策課 | 043-223-2665 | |
| 健康福祉政策課 | 043-223-2675 | |
| 東京都 | 各保健所発熱相談センター (9時~21時) |
0570-03-1203 |
| 各保健所発熱相談センター (21時~9時) |
03-5320-4509 | |
| 神奈川県 | 各保健福祉事務所 (発熱相談センター) |
045-210-8951 |
| 山梨県 | 福祉保健部 健康増進課 |
055-223-1494 |
| 静岡県 | 厚生部 | 054-221-8560 |
| 長野県 | 衛生部 健康づくり支援課 |
026-235-7148 |
| 富山県 | 健康課 | 076-444-3225 |
| 石川県 | 健康福祉部 健康推進課 |
076-225-1438 |
| 福井県 | 健康増進課 | 0776-20-0701 |
| 0776-20-0703 | ||
| 岐阜県 | 健康福祉部 保健医療課 |
058-272-8860 |
| 愛知県 | 健康福祉部 健康担当局健康対策課 |
052-954-6272 |
| 三重県 | 健康危機管理室 発熱相談センター窓口 |
059-224-2339 |
| 滋賀県 | 健康推進課 | 077-528-4983 |
| 京都府 | 新型インフルエンザ インフォメーション センター |
075-414-5400 |
| 大阪府 | 専用窓口 | 06-6944-6791 |
| 兵庫県 | 疾病対策室 | 078-362-3226 |
| 奈良県 | 福祉部 健康安全局 健康増進課内 |
0742-27-8658 |
| 和歌山県 | 難病・感染症 対策課 |
073-441-2643 |
| 鳥取県 | 福祉保健部 健康政策課 |
0857-26-1154 |
| 島根県 | 健康福祉部 健康推進課内 |
0852-22-6131 |
| 岡山県 | 発熱相談センター | 086-226-8092 |
| 広島県 | 健康対策課 | 082-228-2154 |
| 山口県 | 健康増進課 | 083-933-2956 |
| 徳島県 | 健康増進課感染症 疾病対策室 |
088-621-2228 |
| 香川県 | 薬務感染症 対策課 |
087-832-3303 |
| 愛媛県 | 各保健所 発熱相談センター |
089-912-2402 |
| 高知県 | 健康づくり課 | 088-823-9092 |
| 福岡県 | 保健医療介護部 保健衛生課 |
092-643-3279 |
| 佐賀県 | 発熱コールセンター | 0120-82-1025 |
| 長崎県 | 医療政策課 | 095-895-2046 |
| 熊本県 | 健康危機 管理課内 |
096-333-2240 |
| 大分県 | 対策本部 (健康対策課) :(英語対応) |
097-506-2669 |
| 宮崎県 | 宮崎県発熱 相談センター (コールセンター) |
0120-793-089 |
| 鹿児島県 | 保健福祉部 健康増進課 感染症保健係 |
099-286-2724 |
| 農政部畜産課 | 099-286-3224 | |
| 危機管理局 危機管理防災課 |
099-286-2256 | |
| 沖縄県 | 福祉保健部 福祉保健企画課 |
098-866-2165 |
インフルエンザにかかったかな?と思ったら・・・
新型インフルエンザにかかったかな?と場合、通常「マスクだけ」では感染を完全に防ぐことはできませんので、直接医療機関に行く行為は絶対にやめましょう。
新型インフルエンザを疑った場合は、まずは医療機関ではなく、保健所等に設置される発熱相談センターに電話で問い合わせをし、指定された医療機関で受診します。
また、医療機関で受診するときは、必ず電話で事前に連絡し、受診する時間や入口などについて問い合わせをしてから訪れましょう。医療機関を受診する時はマスクを着用しましょう。
繰り返しますが、マスクだけでは感染を完全に防ぐことはできませんので、電車、バスなどの交通機関の利用は避け、可能な限り自家用車やタクシーなどを利用しましょう。適切な交通手段がない場合は発熱相談センターに問い合わせてみるのもいいでしょう。
もし新型インフルエンザの感染が確認されたら入院して治療を受けることになります。 その際、感染している可能性が高い同居している家族などは外出を自粛し、保健所へ健康状態を報告することが法律で定められています。また、状況に応じて抗インフルエンザ薬(タミフルなど)が配布されることがあるので、保健所からよく説明を聞きましょう。
新型インフルエンザワクチンに関する意見交換会
2009年8月、厚生労働省では「新型インフルエンザワクチンに関する意見交換会」が開かれました。そのときの国立感染症研究所・田代眞人氏による配布資料が公開されていますので以下に紹介します。
このときの配布資料の案に基づいて2009年9月8日には厚生労働省が新型の豚インフルエンザワクチンについて接種開始時期や接種方法などの実施案を公表したことから、厚生労働省の新型インフルエンザに対する対策及び認識はこの配布資料に概ね記されていると考えられます。
なお、新型の豚インフルエンザワクチンについて接種について実施案では、接種回数は3~4週間の間隔で2回、費用は「8千円程度」との見通し。また、2009年10月下旬以降、最優先予定のグループから接種を開始する予定です。
最優先予定者の優先順位は、
(1)医療従事者
(2)妊婦、重症化リスクとなる持病がある人
(3)1歳~小学校入学前の小児
(4)1歳未満の小児の両親
となっています。
その後、ワクチンの供給状況をみながら、健康な小学生、次いで健康な中高生や高齢者に広げる予定。
厚生労働省配布資料より以下抜粋:
新型インフルエンザワクチン政策
◆効果は100%ではない
◆ウイルス感染そのものは抑えない
◆重症化、肺炎、死亡のリスクを下げる
◆供給開始には時間がかかる
◆供給量には限界がある
パンデミックワクチンとは?
◆実際に新型インフルエンザウイルスが出現した後に、新型ウイルスに基づいて開発、製造するワクチン
◆流行ウイルスと抗原性が一致するので、効果は高い。
◆開発、製造、出荷までに6ヶ月以上の時間がかかる。
◆第1波の流行には間に合わない。
◆適当なワクチン製造株が開発できる保証はない。
◆製造量は発育鶏卵の供給量に依存する。
◆発育鶏卵供給の端境期だと、1年半程度かかる。
◆大流行時、担当者の欠勤等で開発・製造能力が維持できない危険。
◆十分な安全性、有効性の検証が時間的に不可能。
◆徐々に出荷されるワクチンの接種優先順位?
◆ワクチン接種後、免疫獲得までに1ヶ月が必要。
新型インフルエンザに対するワクチン政策の考え方
◆ワクチン接種をしない場合には、健康被害の危険が高い
◆有効性は100%ではない
◆予知できない副作用が出現する可能性
◆供給量の限界から、ワクチン接種優先順位を決めておく必要
◆有効性が十分に確認されたワクチンを少数者に接種するよりも、有効性が多少不十分なワクチンでも多数に接種した方が、社会全体での流行と健康被害に対する抑制効果は高い。
◆緊急時においては、早急にワクチン接種を行う必要があるため、十分な有効性と安全性を確認するために時間を割くことは不可能である。従って、ワクチン接種による健康被害は、ある程度許容せざるを得ない。
◆これらに関して、事前に国民に対して十分に説明し、理解を得ておく必要がある。
新型H1N1インフルエンザウイルスの特徴
◆現在の季節性ワクチンは有効ではない。
◆季節性インフルエンザよりも伝播力は強い。
◆主に10代後半~20歳代に感染患者が多い、
◆高齢者では患者が少ない。
◆74歳以上の40%で抗体陽性。(1935年以前に抗原的に似たH1N1ウイルスの感染を受けている?)
◆ほとんどの患者は軽症のインフルエンザ様症状を呈し、治療せずに回復(季節性インフルエンザと似ている)
◆下痢、嘔吐が10%にみられる。
◆慢性基礎疾患(糖尿病、心臓病、呼吸器病、人工透析、免疫抑制状態、肥満)、妊婦では重症化傾向。
◆健康な青年層でも、まれに重症肺炎を起こす例もある。
新型(H1N1)09インフルエンザのリスク評価中等度(moderate)
◆ウイルスは季節性インフルエンザ並みの弱毒性ウイルスであり、パンデミックとなっても、健康被害や社会的影響はそれほど大きくならない(1957年のアジアかぜ程度か?)。
◆多くの人が免疫を持たないので、パンデミックとなれば、流行規模と感染者数は季節性インフルエンザよりは大。
◆個人的にも基礎免疫を持たないので、季節性ウイルス並みの弱毒性ウイルスでも、比較的重い症状をもたらす可能性。
◆慢性基礎疾患患者や妊婦などでは重症化する可能性。
◆従って、流行規模に相応して重症患者の数は多くなり、医療サービスに対する負荷が増加する。
ワクチン製造量等の見通し(H21年度)
◆季節性インフルエンザワクチン4000万人分(当初予定の約80%)6月末までに原液の製造を終了予定例年通りに接種予定
◆新型H1N1vワクチン季節性ワクチンと同じ製法(HAワクチン)集団接種用の10mlバイアルを用意7月中旬から製造開始~12月末までに2500万人分の製造を予測(ワクチン抗原の収量が悪く、さらに下回る?)
◆H5N1備蓄用プレパンデミックワクチン1000万人分12月から製造予定(H1N1vの製造に転用も検討)
今後の見通し
◆現時点の流行規模は季節性流行の1/1000以下。パンデミックはこんな甘いものではない!
◆南半球の冬期に流行が拡大する。
◆北半球の秋~冬期に再出現(第2波)。
◆第2波は流行規模が大きく、健康被害も大きい。危惧される点
◆完全なヒト型ウイルスに変化し、ヒトでの伝播効率と病原性が増強する。
◆トリ強毒型H5N1ウイルスとの遺伝子交雑で、ヒトの強毒型H5N1新型インフルエンザの出現。
【2009年6月17日版】新型インフルエンザ対策の基本的対処方針
厚生労働省が発表している新型インフルエンザの対応については、秋冬に向けて国内での患者数の大幅な増加が起こりうるという観点に立ちつつ、以下の方向を目指しています。
(1) 患者数の急激で大規模な増加をできるだけ抑制・緩和し、社会活動の停滞や医療供給への影響を低減
(2) 医療機関の負担を可能な限り減らし、重症患者に対する適切な医療を提供
(3) 患者の把握については、個々の発生例ではなく、患者数の大幅増の端緒等を探知し、対策につなげる
(4) 現時点を準備期間と位置付け、秋冬の社会的混乱が最小限となるよう体制整備
地域における対応について
発生患者と濃厚接触者への対応
患者→ 入院措置ではなく、外出を自粛し、自宅で療養
基礎疾患を有する者等→
早期から抗インフルエンザウィルス薬の投与
重症化するおそれがある者については優先的にPCR検査を実施し、入院治療を考慮
学校等の集団で複数の患者が確認された場合
→ 必要に応じ積極的疫学調査
医療従事者・初動対処要員等(基礎疾患有り)→
ウイルス暴露の場合は予防投与
感染の可能性が高くなければ職務継続可能


