立命館大学の資産運用は大丈夫!?
少子化による収入の先細りを補おうと株式運用などに乗り出す大学が増えているが、世界不況の影響を受けて、各私立大学の間で資産運用の評価損が膨らんでいるようです。
2009年3月末時点で慶應大学の評価損が535億円、上智大学の評価損が110億円程度に膨らんでいるようで、資産運用に乗り出したはいいが、かえって資産を減らしているという現状があるようです。
それを受けて立命館大学では、2009年6月5日付で、「学校法人立命館での資金運用について」と題した報告を行っています。
それによると、学校法人立命館では「運用目的でのデリバティブ取引は行っていない」としたうえで、学校法人立命館では、有価証券による資金運用にはリスクが伴うことを十分に認識し、資金の安全性を最優先として中長期的な視点での安定した資金運用収入を確保することを基本方針としていると無謀な資産運用をしていないことを強調しています。
また、現在、運用目的で保有している有価証券は、国債、政府保証債、事業債等の円建て債券のみで、2008年度末(2009年3月31日)時点での時価評価は
時価のある有価証券
貸借対照表の計上額 47,076百万円(約470億円)
時価 46,693百万円(約467億円)
差額 ▲383百万円(約4億円)
となっていますが、すべて満期保有することを基本としていますので、会計上はともかく実際の損失が生じているわけではないと発表しています。
また、保有する有価証券のうち、時価が貸借対照表計上額を著しく下回り、評価替え(損失計上)の対象となる有価証券もないと、他の私立大学の膨大な評価損とは無関係であることを改めて強調しています。